当院の歯周病治療

歯周病治療の基本は、原因となる歯周病菌を減らし、お口の中の環境を改善することです。歯周病菌は歯の表面にこびりついたプラーク（歯垢）や歯石を棲み処としています。

通常の治療では、専用の器具を使って、この汚れを取り除いていきますが、痛みなど患者さまへの負担が大きいというデメリットがありました。また、抗菌薬を服用することでお口の環境を体の中から改善する歯周内科治療という選択肢もありますが、副作用の心配もあり、ご高齢の方や糖尿病などで免疫力が低下している方、また妊娠中や授乳中の患者さまへの使用は避けなければいけません。

そこで清水歯科医院では、特殊な光で歯周病菌を殺菌する「光殺菌治療」を導入し、痛みの少ない歯周病治療を行っています。

当院で採用している光殺菌治療は、「Fotosan Blue」というシステムです。歯周病治療の基本である歯石の除去を行った後、歯周ポケット（歯と歯ぐきの間にある溝）の中にいる細菌を黄色いビタミンB2液で染めて出して、特定の波長をもった光を照射します。そうすることで活性酸素が発生し、細菌を破壊するのです。

光殺菌は10年以上前（※）から肺や食道、胃などの早期がんの治療に使われてきた「光線力学療法」に由来する治療方法です。これまでは除去しきれなかった細菌までをも死滅させ、治癒期間の短縮や再発防止に大きく寄与します。（治療効果には個人差があります）

1. 痛みや副作用がない
2. 薬剤に対する耐性菌を作らない
3. 持続的な殺菌効果がある
4. 予防的な殺菌効果が期待できる

光殺菌治療は保険外診療となります。

歯周病の原因となるプラーク（歯垢）や歯石の除去は、国家資格をもった歯科衛生士が担当します。このプラークや歯石を取り残してしまうとなかなか歯周病が治らないため、歯科衛生士の技術は非常に重要です。

当院の歯科衛生士は、経験20年以上（※）を筆頭にベテランがそろっていますので、歯周ポケット（歯と歯ぐきの間にある溝）の奥深くに付着した歯石も、熟練のテクニックで丁寧に除去します。

歯周病は生活習慣病であり、歯磨きの方法や日常の生活習慣を改善していかなければ、再発を防ぐことが難しい病気です。

当院では唾液検査を行って歯周病のリスクを検査し、患者さま一人ひとりに合わせた治療と、生活指導・食事指導も行っておりますので、どうぞお気軽にご利用ください。

唾液検査は保険外診療となります。

５分で結果がわかるスクリーニングテストです。タンパク質や白血球が唾液中に出ていると、出血や炎症があるということがわかります。唾液検査の結果をもとに、患者さま一人ひとりに合った治療やアドバイスをすることが可能になります。

歯周病は再発するリスクの大きい病気です。一度治療が終わった後も、定期的にメインテナンスを受けていただくことで、お口の環境を良好なまま維持することができます。ぜひ定期検診に通っていただき、いつまでもご自身の歯で噛める健康なお口を手に入れましょう。

（※）2018年現在